Katherine Gogel からの手紙

2004年4月3日以来、
ジョン・スタブルフィールドは前立腺癌で入院しています
私はジョンに出来る限り付き添い、今は昼も夜も一緒に居ます

ジョンは今、ブロンクスのカルベリー病院でとても静かに療養しています
彼は、ほんの少しの食べ物と水を口にするだけです
2005年5月19日、
彼の血圧が急激に下がりました
治療リストからジョンの名前が外され
私たちはジョンの余生が残り少ないことを悟りました

2004年9月、
マンハッタンのシンフォニー・スペースでのミンガス・ビッグ・バンドの公演の際
ジョンは車椅子でステージに出演し、詩の朗読をしました
再びバンドと共にステージで共演できたことに ジョンは最高の幸せを感じました

2004年10月、
ミンガス・ビッグ・バンドの6時間に及ぶレコーディングは
ジョンのアレンジと指揮により行われました

2005年2月4日、
ジョンのお姉さんジョイスは スー・ミンガスの家で
ジョンの誕生日会を開きました
沢山の友人や家族に祝福されてジョンはとても感動しました

療養施設に居る間にジョンは、ミンガスの作品をアレンジしました
それが実際にバンドにより演奏され、
そのテープを聴いて ジョンは演奏と自分のアレンジに満足しました

2005年5月23日、
マンハッタンのセイント・ピーターズ教会からパスター・リンド牧師がお見舞いに来てくれました
その時、ジョンは私の母に電話し 私との結婚を申し込みました
私たちは突然のことに とても驚きました
そしてパスター・リンド牧師の立会いで私たちは幸せな式を挙げました

カルベリー病院では2人の意外な方がお見舞いに来てくれました
5月、ビル・コスビーが病院に現れた時にはジョンは大変驚きました
さらに先週の木曜日、6月16日にはクリントン前大統領が来てくれました
2人はサックスの話で盛り上がり、
ジョンはもちろん、他の人たちも とても幸せな気持ちになりました

ジョンは今とても静かです
私たちは手を取り合い そして微笑みあい
残された時間を平和に暮らしています

2005年6月24日 
Katherine Gogel


そして 2005年7月4日 午後6時55分 ジョンは永眠しました・・・・・・・・・・


このページはジョン・スタッブルフィールド本人の承諾と協力を得て作っています
This page was written with John Stubblefield's consent and cooperation.